AGILITY NEWS Vo.7


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AGILITY NEWS VOL.7(PDF版)
★2015年9月7日 AGILITY NEWS Vol.7発行
 ・Fintech というパラダイム
 ・8月27日 第5回アジリティ・コンソーシアム開催
AGILITY NEWS_20150927.pdf
PDFファイル 1.5 MB

Fintech というパラダイム

 

Fintech(フィンテック)とFinance(金融)Technology(テクノジー)を

組み合わせた造語です。

 従来から銀行、証券、クレジット、ローン、保険、信託などのいわゆる金融業界は、Technologyつまり基幹システムや店舗端末、ATM、ネットワーク

などのシステム導入やリプレイスに数百億円規模の投資を行ってきており、ITとは

切っても切れない業界、装置産業でもありました。

 ここにきて Fintech が大きな注目を集めているのは、下記のような要素が背景に

なっていると言えると思います。

 ①インターネットの普及・高速化、光回線、無線環境、クラウドの普及。

 ②パソコンの高速化、タブレットの普及、スマホの高性能化。

 ③生体認証、電子証明書、スマホ高性能化等の技術進歩により、従来のマスト

  アイテムである「カード」は必ずしも必要でなくなりつつある。

 ④仮想通貨などの新しいしくみを利用すれば、従来の基盤や通信インフラコス

  トを使わずに取引できるようになり、既存金融機関のあらゆる手数料

  (ATM利用、クレジット加盟店手数料、株式売買、等々)が不要または

  大幅コスト減となり、法人にも個人にも大きな恩恵が生まれる。

 ⑤非・金融機関業種=すなわち、自動車メーカーなどの製造業、流通小売、

  グローバルポイント事業者、携帯キャリア、ネット通販、IT企業、などが

  資金運用、資産預かり、貸付などの「金融サービス」を提供できる可能性が

  出てきている。

 ⑥官公庁、自治体の資金である年金、生活保護、各種手当も対象に成り得る。

  Fintech 関連のベンチャーのうち何社かは短期間に急激な成長をしている。

  →(株)マネーフォワードなど。

   (個人:家計簿会員220万人、法人:クラウド会計ユーザ40万社)

 ⑧グローバル規模で Fintech 関連への投資が増えている。

  ●2014年実績:1202,100万ドル

         (2013年対比3倍/1120円レートで約14,500億円)

  アメリカ、ヨーロッパ、中国の政府、金融機関、民間企業の動向、趨勢

   にも注意が必要。日本のガラパゴス化は避けなければならない。

(2)Fintech 動向

 

 2015年に入ってから、Fintech 関連のニュース、記事が非常に多くなりました。

インターネットで検索してみても膨大な数の記事にヒットします。

 現在では大手の金融機関のほとんどが Fintech に参入しており、自社内に専門

部署を設置、子会社設立、Fintech 専門事業者(ベンチャー含む)と提携、する

などしております。

 また、前ページで記したように、金融機関とシステムベンダーは、古くから密接

に連携しており、主要なシステムベンダー、SIerも参画しております。

 水面下では、非・金融業種である自動車メーカーなどの製造業、流通小売、

グローバルポイント事業者、携帯キャリア、ネット通販、官公庁・自治体なども

Fintech の技術、法令、規格、などのトレンドを捕捉しながらプロジェクトを

進めている状況もあります。

 国際的な勢力では、アメリカの Apple は米国内でApple Pay の利用が始まって

おり、日本進出も遠くない将来にありそうです。




米国内でのApple Pay 決済の様子

写真出所:INVISION/ASSOCIATED PRESS

さらGoogleAmazonFacebookTwitterLine 中国の銀聯カード、

微信(ウェイシンなど全世界に無料 IDユーザを保有しているポイント

発行している機器端末を供給している自国内だけではなく他国にも大勢の

ユーザがいる、等のグローバル企業は Fintech の国際的な中心プレイヤーに

なる可能性があります。

 Fintech 市場に注目が集まっているのは、上記したような大手の金融機関や

大手の非・金融企業だけではなく、中小企業やベンチャー企業であっても、

アイデアや技術次第で下記のようなさまざまなチャンスが得られる可能性が

あることが背景と言えます。

 ①スタートアップ時であっても大型の資金調達が可能

 ②新しく魅力的なサービス提供により、短期間に多くの顧客を獲得できる

 ③同・顧客資産を活かして大企業と提携することでさらなる企業成長が可能

 ④短期間での売上・利益アップ、株式上場などが見込める


(3)アジリティ・コンサルティングの Fintech 事業支援


アジリティ・コンサルティングでは、Fintech 関連ビジネスにおいて下記の

 ような支援を行っております。

 ● Fintech 市場最新動向ご説明

  貴社の Fintech 市場参入計画ヒアリングおよび付加アイデアご提案

  貴社の既存リソース(商品、スキーム、技術等)の 再評価、

   およびFintech 事業化シミュレーション

  貴社の Fintech 市場参入事業計画策定支援、コンサルティング

  貴社協業パートナー探しのお手伝い、協業企業のご紹介

  貴社 Fintech 事業のプロジェクト化、事業化支援

  Fintech ビジネスの専業事業者ご紹介

現在すでに下記のような事業、サービスを行っている企業は、Fintech 関連

 ビジネスに参入、および企業成長できる可能性があります。

 ● 数多くの無料会員がいる

 ● ポイントスキームを導入している

  (リアル=店舗、ヴァーチャル=ネット、両方、など)

 ● 月額課金で利用料、会員料金を徴収している

 ● プリペイドカード、商品券、回数券、など前払式証票を発行している

 ● 友の会、互助会などの組織で、毎月の積立金を受け取っている


Fintech についてのお問合せは当ホームページ「お問合せフォーム」から

お気軽にお問合せください。

     ↑↑↑クリック/タップしてください。

(4)827日 第5回アジリティ・コンソーシアム開催

 

8月27日(木)に第5回 アジリティ・コンソーシアムを開催いたしました。

「当日 Agenda

 (1)アジリティ・コンソーシアム 新メンバーご紹介

 (2)新サービス クラウド型映像対話システム

 (3)Fintech 市場動向

    ゲスト講師:(株)インフキュリオン 代表取締役 丸山弘毅様

(1)アジリティ・コンソーシアム 新メンバーご紹介

  アジリティ・コンサルティングのパートナーコンサルタントとして新たに

  1名加わっていただきました。ご本人意向により、氏名、在席企業名は

  非公開とさせていただいております。

  アジリティ・コンサルティングに一部、情報をご紹介しておりますので下記

  のリンク先をご参照ください。 

(2)新サービス クラウド型映像対話システム


 アジリティ・コンソーシアムのメンバーと新たな協業先企業とで新サービスのご提供を

 準備中です。

 遠隔地への営業活動、少人数での営業活動、コールセンターのインバウンドおよび

 アウトバウンド、ネット申込みとの併用、など幅広い分野・業界でご採用いただけます。

 詳細ご案内までしばらくお待ちください。

(3)Fintech 市場動向((株)インフキュリオン 代表取締役 丸山弘毅様)


 AGILITY NEWS 今号1~3ページに記した Fintech (フィンテック)について同市場

 でコンサルティング実績があり、グループ企業内にクレジットカード決済サービスの

 事業展開もしている「インフキュリオングループ」の(株)インフキュリオン 代表

 取締役 丸山弘毅様にゲスト参加いただき、市場動向をご説明いただきました。

  当日のレジュメとご説明内容は、大変充実しておりましたが守秘性の関係で誠に恐縮

 ですが、非公開とさせていただきます。

 今後もアジリティ・コンサルティング、アジリティ・コンソーシアムメンバー

 (株)インフキュリオンとは継続連携いたします。

 

 

 

  (株)インフキュリオン

  代表取締役 丸山 弘毅様

当日会合の模様